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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

世界でますます孤立することになる日本の調査捕鯨
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年5月15日第348号 ■   ==============================================================      世界でますます孤立することになる日本の調査捕鯨      ==============================================================  きょう5月15日の朝日新聞が、韓国が調査捕鯨を断念することにしたという記事を掲載していた。  すなわち韓国政府は昨年の国際捕鯨委員会(IWC)総会で調査捕鯨に乗り出す方針を示していたが、国際世論の反発を受けて捕鯨しない方針を決めたことが14日わかった、というのだ。  私はこれを興味深く読んだ。  なぜならば、これでますます国際批判が日本の調査捕鯨に集中することになるからである。  日本の捕鯨だけが目の仇にされる合理的根拠はないという反論はもちろんできる。  しかし私は外務省にいた時から日本の調査捕鯨固執に反対してきた。  その理由は、捕鯨に固執することが国益のためではなく、水産官僚の利権になっているからだ。  そもそも日本の調査捕鯨は商業捕鯨の抜け穴として違法に行なわれているからだ。  調査捕鯨によって獲った鯨肉が関係者の間で横領、横流しされている実態があるからだ。  日本の国際的信用を損ねる形でこれ以上調査捕鯨を続ける費用対効果を考えれば、止めたほうが得策だと思うからである。  この記事で私が注目した理由はもう一つある。  それは韓国がなぜ急に調査捕鯨を断念したかである。  韓国は今年6月に済州島で開かれるIWC化学委員会の開催国である。  だから国際批判の矢面に立たされるような状況を避けたいということかも知れない。  しかしひょっとして日本と一緒になって批判される事を避けたかったのではないか。  欧米に近寄ったもう一つの日本外しではないのか。  同じ科学調査でも、クジラを殺傷しない方法はあるという。  だから韓国は豪州や米国が行なっている細胞採取や排泄物収集などの手法を用いることにしたという。  そのような方法があるのなら何故日本もそれを採用して国際批判を回避しようとしないのか。  このまま下手な外交を続けて行けば、6月の済州島で開かれるIWC科学委員会において、日本だけが批判の矢面に立たされることになる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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