□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月27日第338号 ■ ========================================================= 北マリアナ諸島のパガン島がニュースになる時が来るのか ======================================================== 私はいま改めて在日米軍再編に関する4月21日の読売新聞の 記事を読み直している。 「在日米軍再編計画の見直しに関する日米両政府の合意の全容が 20日明らかになった」 そういう書き出しで始まるその記事は、在沖縄海兵隊の国外への 移転規模は8600人で、当面1万900人が沖縄に残留する、 焦点の日本側の財政負担には、両政府が共同訓練を計画する米領 北マリアナ諸島のテニアン、パガンの訓練場建設費用も含める、 というものであった。 そしてその後に次のように続いている。 すなわち、「日本側の財政支援には、テニアン、パガンの訓練場 建設費用が含まれるため、グアムの基地建設費用は06年合意より 減額される」、と。 その意味はこういう事だ。 在沖縄海兵隊のグアム移転規模は06年合意よりも減少した。 だからグアム移転経費の総額も102・7億ドル(約8370億円) から87億ドル(約7090億円)に減額される。 しかし日本の分担額は当初の合意の28億ドル(約2280億円) に物価上昇分を含めて31・2億ドル(約2280億円)に増える。 これだけを見れば確かに日本は米軍経費の削減分を肩代わりさせ られるように見える。 しかし日本の財政支出にはあらたにテニアン、パガンの訓練建設 費用が含まれているのでグアムの基地建設費用に限ってみれば06 年合意より減額されることになるというのだ。 とんでもない粉飾説明だ。 これまでの合意になかったテニアンやパガンなどの米軍訓練場の 建設費用まで財政負担の対象として追加しておきながら、グアム移転 経費の分担比率は変えない、だからグアム移転経費の日本側負担分 も減少することになる、というわけだ。 いかにも官僚が言い出しそうな屁理屈だ。 わが国の負担が増えることには変わりがない。 それにしてもパガン島などという島はいままでの報道では一切出て こなかった。 そんな島にいきなり米軍訓練場を建設するなどと言い出す。 そしてそれを日本が財政負担するという。 すべて米国の言いなりだ。 そういう思いでこの読売新聞の記事を私は読んだものだ。 ところがである。 この聞き慣れないパガン島という名を私は別の記事の中で見つけた。 しかも米軍訓練場とはまったく異なる目的のためにパガン島が使わ れるというのだ。 この事を紹介するのがこのメルマガの目的である。 きょう(4月27日)発売の週刊フライデーGW合併特大号5月11 -18日号に、「これでいいのか?震災瓦礫をサイパンの無人島に」 という記事を見つけた。 その無人島こそパガン島なのである。 伊豆大島の半分ほどの広さのパガン島はかつて日本軍が建設した 飛行場もあるという。 ひょっとしてこの飛行場を米軍訓練場として建設し直すというのでは ないのか。 訓練建設費用の中には震災瓦礫処理場建設費用が含まれているのでは ないのか。 それとも、同じ北マリアナ諸島の島でも、震災瓦礫引き受けの候補地 となっているパガン島と、在日米軍再編見直しの一環としてわが国の 財政負担で米軍訓練場を建設するパガン島とはまったく別のものなのか。 メディアによる追跡記事を期待したい。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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