Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

最後は米国に譲歩しカネもコメも失うことになる
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年4月12日第302号 ■   =========================================================   最後は米国に譲歩しカネもコメも失うことになる                                                              ========================================================  1972年の沖縄返還のときは「糸で縄を取った」と言われた。  つまり日米繊維貿易交渉で譲歩するかわりに沖縄返還を実現した という意味だ。  実際は沖縄密約があり、いまも沖縄の占領状態は続いているので そんな例え言葉さえもウソであったわけだが、今度はカネを捨てて コメを守ることになるのか。  そして結果的にカネもコメも失うことになるのか。  きょう4月12日の各紙は一斉に報じている。  訪米中の玄葉外相がカーク米通商代表部(USTR)代表と話し 合って日本のコメなど関税撤廃の例外とする余地があることを確認 したと。  これを「(例外の可能性が)閣僚級で確認できた意義は大きい」 (日本政府の交渉関係者)などと書いてみる(4月12日日経)。  これは会談終了後に玄葉外相が記者会見で語った言葉をそのまま メディアが流したものだ。  玄葉と言う男はどこまでも自己宣伝の強い男だ。  自分の手柄を誇示するためにはどんな無責任なことでもしゃべっ てしまう。  メディアは本当に情けない。検証もすることなく発言を垂れ流す。 まるで玄葉とメディアの出来レースのようだ。  本当に例外品目を米国が認めることになるというのか。  私は疑わしいと思う。  百歩譲ってコメを例外扱いしたとしよう。  そこかわりに大きな譲歩を迫られることになる。  その最大が郵政民営化の徹底だ。  衆院で可決されたばかりの郵政民営化法修正案を米国は認めない。  を郵貯、簡保のカネを米国金融業界に開放せよと米国は強く迫っ てくるに違いない。  何しろ米国は軍需産業とならんで金融機関が国を動かしている国だ。  金額の規模が桁違いに大きい。  玄葉外相がひとりで勝手な事を言ったところで関係各省は動かない。  この玄葉発言は国内の各省権限争いの引き金となり対米交渉が こじれる。  日本の足並みが乱れているところをついて最後は米国が何をモタ モタしているのかと恫喝する。そしてすべての省庁が屈すること になる。  カネもコメも自動車もすべてを失うことになる。  TPPなど最初から相手にしなければいいのである。                             了 ────────────────────────────────  配信会社フーミーからのお知らせ  メルマガ「反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説」 をご愛読のみなさまにfoomiiよりお知らせです。  4月28日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第4弾リアル タイム配信が次のように決まりました。 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者) ●配信日時:2012年4月28日(土曜日)       19時00分~20時30分放送予定  今回は判決が下された(4月26日)直後の対談でもあり「小沢一郎氏 裁判」とは何だったのかについて90分間徹底討論します。  また、今回は視聴者のみなさんからの質問を事前に募集、対談中にお ふたりが直接回答します。(時間の関係上、回答できる数は限られて います。ご了承下さい。) ■質問はこちらから ⇒ http://enq-maker.com/bjjBmmY  本有料メールマガジン読者さまは「リアルタイム時事対談」ナマ配信を 無料で視聴いただけます。ナマ配信の視聴方法につきましては、28日当 日に有料メールマガジンでご案内します。  アーカイブ配信動画は、後日、動画配信記事として有料(315円)で販 売する予定です。なお、これまでのアーカイブ動画はこちらからご購入 いただけます。 ◎サタデーナイトライブ:消費税増税のゆくえと今後の政局 http://foomii.com/00057/201203242200009024 (2012/03/24 放送分) ◎サタデーナイトライブ:日本はどこまで米国に支配されているのか http://foomii.com/00057/201202271900008548 (2012/02/27 放送分) 記事をご購入いただければ、アーカイブのURLとパスワードが記載され たメルマガが届きます。アーカイブページにアクセス後、メルマガ内 に記載しているパスワードを入力してご視聴ください。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する