□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年11月11日発行第193号 ■ =============================================================== 再び繰り返す。事業仕分けではなく予算編成にこそ全力を投入すべきだ =============================================================== 事業仕分けが骨抜きにされ、事業仕分けを再仕分けしなければならない という笑い話のような事が起きている。 蓮舫議員の事業仕分けの限界が露呈したということだ。 そもそも政権をとって一年以上が経ち、自らの手で予算をつくる事になった 今の民主党政権にとっては、もはや事業仕分けなどというパフォーマンスは 不必要なのだ。 そんな暇があったら予算編成に全力を投入すべきなのである。 そんな私の主張を見事に代弁してくれる記事を見つけた。 週刊現代11月20日号の「民主党政権『終わりの予感』」という記事の中 に次のようなくだりがある。 ・・・テレビで報じられる仕分けの模様を見て、霞ヶ関の官僚達も 嘲笑っている。 「おかしいでしょう。だって、自民党が作った去年の予算ならともかく いまやっているのは、民主党が自分で作った予算に、自分でダメ出しを する作業ですよ。特別会計がダメと言うなら、予算編成の段階できっちり やっておけばよかった。わざわざ二度手間をかけて仕分けする必要が わからない」(経済産業省キャリア)・・・ この経済産業省のキャリアでなくとも予算編成の実態を知っている官僚 たちなら誰でもそう思う。 事業仕分けなどにうつつを抜かしている暇があれば、蓮舫議員も含め菅 民主党政権のすべての閣僚は予算編成に全力投球しなければならないのだ。 その肝心の来年度の予算編成作業はどうなっているのか。これがまたとんでも ない状態にある。 一律1割削減というシーリングを設けてスタートして出発したやり方は 自民党時代の財務省主導のやりかたそのものだ。 それをごまかすかのように、一兆円超の特別枠を「元気な日本復活特別枠」 などという名の下に新設し、パブリックコメントと称してその使い道について 公募した。 そのコメントをも取り入れた上で、「公開の政策コンテスト」が10日から 始まった。 事業仕分けに味をしめたあらたなパフォーマンスである。 ところがこのパフォーマンスはとんでもない食わせ物なのである。 公募したまでは良かったが、応募してきた36万を超えるパブリック コメントの殆どが、官僚達が一般国民になりすませて自分達の組織防衛のため に予算を分捕るという八百長の応募で埋め尽くされているという。 労働組合がその組織力にまかせて労働組合の利権拡充のために一般公募に 隠れて要求しているという。 極めつけは各省の要求項目だ。 何があっても政治的判断で削られる事のない予算項目をわざと「元気な日本 復活特別枠」に潜り込ませて、削減を阻止しようとする。 これでは日本復活どころか日本沈没である。 とんでもない茶番だ。 自民党政権下でも見たことのない悪質なごまかしである。 見ているがいい。この予算編成作業は必ず行き詰る。 了

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