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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

テレビが視聴者に与える影響力を認めた日テレ政治部デスク
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン 2010年10月4日発行第128号 ■       ===============================================================             テレビが視聴者に与える影響力を認めた日テレ政治部デスク      ===============================================================  東日本JR労組の機関紙である「セミナー」が私のところに毎月送られて くる。かつて東日本JRの労組が主催する政経セミナーで講演をしたよしみ からである。  その政経セミナーの講演録のなかに時折私が注目する発言を見つける。  今回送られてきた2010年9月号の中に第242回政経セミナー (2010年7月30日)で日本テレビの政治部デスクである武部浩一と いう人が、「参議院選挙の結果と日本のゆくえ」と題して話した講演録が あった。  その内容自体は今となってはほとんど意味の無いものだ。  しかし、その話の中でテレビの効用に関する武部デスクの次の発言が 私の関心を捉えた。  テレビ関係者はその影響力を十分に認識しているということだ。  それを知った上で正しく使っているのか、政治を壟断しているのかは、 この発言だけではもちろんわからない。  たとえ悪用しているとしても、自らそれを認めるはずはない。  しかしテレビの影響力をここまではっきりと認めて講演で話すとは驚きだ。  読者はこの言葉をどのように聞くであろうか。そう思って関係部分を抜粋 して以下の通り紹介することとした。  「・・・テレビメディアは非常に影響力が強いんですよね。自分でやって いて思います。わが社はご存知の通り民間放送です。公共の電波を預かって いる以上、国民の知る権利に応えなければならないので、報道という セクションがある。 しかし一方で民間企業ですから視聴率も取らなければ いけないんです。ニュース番組もその例外ではなくて、難しいところです・・・  最近ニュースでは政治を扱うコーナーでは一気に(視聴率が)上がるんです。 それだけ国民の関心が高いということがあるのですが、番組サイドの感覚と しては視聴率をとる政治家を出したがる傾向がある。番組のディレクターから すれば、例えば小泉進次郎さんを出せば視聴率が取れるから小泉さんだけを どんどん出そうという発想になりがちである。もちろん報道する前に政治部と 番組サイドでキチンと話し合って、我々からは『バランスを欠くからそれは ダメですよ』などとチェックは怠っていません。  テレビ局というのは、影響力が強すぎるので、報道機関ではあるのですが、 言論機関ではないんです。社説などのように世の中をある方向に誘導する事は できません。これが新聞とメディアの特性の違いです。  因みに新聞は積極的なメディアです。読もうという意思がある人が読みます。 読みたくなければ読まなくていい。一方でテレビの場合はスウィッチさえ入って いれば、目をつぶり耳をふさがない限り放送はどんどん頭の中に流れてくる ので、催眠術ではないですが、極端な事を言えば洗脳しようと思えばできる メディアです・・・これだけ影響力の強いメディアにいますから、我々は バランスや偏向報道にならないよう厳しくチェックしなければならない。 また、基本中の基本ですが、我々はキャッチした情報をいちはやく正確に皆さん にお届けする。それに尽きるのではないかと思っています・・・」  ちなみに限られた時間の中でどのニュースを選択して、優先的に流すか という事もまた、視聴者に与える影響力は大である。それを行なうのもデスク の重要な役割である。                                  了                                                                                                                 おしらせ                                                                         1.日経ビジネスオンラインの記事  9月29日に私の「新防衛計画の大綱私案」が掲載され反響を呼んでいます。  オンラインはこちらでお読みいただけます。  http://business.nikkeibp.co.jp/  2.ベンジャミン・フルフォードと天木直人の共同講演会のお知らせ                  記 テーマ:民主党政権に任せたら日本はどうなる?今すぐ日本を良くする処方箋 (構成: 天木直人講演、ベンジャミン・フルフォード講演、ベンジャミンVS 天木氏による対談、質疑応答) 日時: 2010年10月9日(土) 14:00~17:00(受付は13時 半から) 場所: 千駄ヶ谷区民会館 2F (東京都渋谷区神宮前1-1-10) アクセス: JR山の手線 原宿駅「竹下口」 徒歩6分  費用:  3000円 (学生2000円) 申し込み方法: 氏名、連絡先 、参加人数、支払い方法(持参又は振込み)を 明記の上、     メール(benjaminoffice88@gmail.com)にてお申し込み下さい。 問い合わせ先: ベンジャミン・フルフォード事務所 (benjaminoffice88@gmail.com) 3.軍事評論家 潮匡人氏(元航空自衛隊三等空佐)と討論会のおしらせ                 この講演会はたちまち定員が超過したので主催者側から応募を締め切ったとの連絡を 受けました。ご了解下さい。 なお主催者は、「埼玉青年商工会議所主催」と書きましたが、正確には「日本青年会議所  埼玉ブロック協議会主催」という事であると訂正の申し入れがありましたのでお詫びと訂正を させていただきます。  念のため問い合わせ先は次のとおりです。    公益社団法人日本青年会議所 埼玉ブロック協議会        組織連携推進委員会 担当宛         saitama.bloc@gmail.com                                                                 

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