Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「語るに落ちる『増税で経済成長』論
無料記事

□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2010年6月12日発行 第205号 ■          ─────────────────────────────           語るに落ちる「増税で経済成長」論      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  菅直人という政治家は、活動家としての戦略はあっても、およそ政治家としての信念を持たない 人物に違いない。  彼の見せた対米外交でそれがわかる。  そして俄かに言い出した挙国一致の増税論を見ればわかる。  増税論は、彼が信念に基づいて提唱している政策論ではない。  野党党首しか経験した事のない政治家が突如として一国の指導者となり、その職の重責におののき、 それでいてその職に末永く生き残ろうとする、そこから来る戦略論の産物である。  私は如何なる意味でも増税に反対である。増税は権力者の横暴でしかないからだ。  なぜ政治家や官僚は安易に増税に走るのか。それは、彼らが、頭を使うことなく、予算を力として 仕事をしようとするからである。35年間の官僚経験から私はそれを知っている。  考えても見るがいい。予算があれば誰だって仕事ができる。しかも、彼らは予算を使ってもろくな仕事が 出来なかった。無駄遣いを繰り返し、利権をむさぼった。だからこそ、財政赤字がここまで累積されたのだ。  絶対に増税を許してはいけない。ましてや消費税増税などという弱者搾取の増税など噴飯物だ。  これが私の増税反対論の原点であるが、「安易な増税論」の誤りを経済学的に喝破してくれる記事を見つけた。  週刊ダイヤモンド6月12日に掲載されている野口悠紀雄早稲田大学大学院教授の、「語るに落ちている 『増税で経済成長』論」、という見出しの論説がそれである。  「増税で経済成長を図ろう」という奇妙な考えが主張されている・・・経済理論的にまったく正当化できない この考えを真面目に論じる必要はない・・・  こういう書き出しで始まる野口氏の論説は、そもそも「増税で経済成長」という議論は、「国債で財源を 調達しても、人々は将来の増税を予測して行動しているから、結局は増税と同じだ」とする 「リカード=バローの等価定理」をめぐる論争から来ているという。  だからその理論が日本で妥当するかどうかを正面から分析すべきなのに、国民の増税アレルギーを 取り除くために使われている、と喝破する。  そして野口氏は続ける。財政赤字縮小のために真に必要なのは、事業仕分けによる無駄の削減だけでなく、 既得権益の調整、切込みである、と。  そして、いまの日本では、削除すべき支出は、増加すべき支出をはるかに上回る、だから増税なき成長は 十分に可能である、と。  きわめつけは次の結論部分だ。  「・・・なぜ、増税しなければ、成長のための支出ができないのか?答えは明らかで、他の支出は切れない、 あるいは切る意図はないからである。つまり、『経済成長のため増税』と主張するのは、『他の経費は 切れない』と認めた事にほかならず、『語るに落ちる』類のものなのである。   そして、これは決して無視することができない。『真剣な支出削減努力をする気はない』となれば、 それが意味するのは、日本の財政が破滅に向かって加速していることでしかないからだ」、と。  この野口氏の警告はあながち大げさな物言いではないのかもしれない。  日本が破綻して真っ先に困るのは弱者であるが、為政者たちは困らないからだ。  困らないから日本破綻を食い止める努力に真剣さがないのである。                                  _______     7月1日からは新しい配信会社から覚悟をあらたにして配信しますが、6月30日までのメルマガ配信は マグマグ社からの配信です。それまでの配信の不都合などの関するお問い合わせは以下のマグマグ社連絡先へ 直接に 連絡願います。       ───────────────────                       お知らせーメルマガ配信システムの刷新  2009年1月から「まぐまぐ」社を通じて有料メールマガジンの発行を行ってきましたが、 この配信は6月30日を持って終了し、7月1日からはあたらしく設立されたfoomii と言う メルマガ配信会社から配信することにしました。  それにともなって配信システムをより簡便、確実、弾力的としたいと思っています。  とりあえずの改善点は次の通りです。  ・月額525円を月額500円とする(消費税を発行者負担とする)。  ・携帯電話(モバイル)でのメルマガ購入/購読を開始する。  ・メール配信に加えて、過去アーカイブのWebページ閲覧を始める。  その他、今後とも読者の要望を取り入れてより便利で有用な機能を提供できるよう配信社と一緒に なって工夫していくつもりです。  以上が建前としての説明ですが、本当の理由は一年半ほど前に私をメルマガに勧誘してくれた若者が、 一念発起して仲間と一緒にインターネット配信会社を立ち上げたので、それを応援したいと思ったからです。  私は、ブログもインターネット有料配信も、いつでもやめるつもりで書き続けてきましたが、彼らが新しい 試みをするということで元気をもらいました。  これからの世の中は若者に託したい、そう思って、いましばらく彼らとともに発信していきます。  2010年7月1日より配信を完全移行し、まぐまぐでのメルマガ配信は6月30日の配信以降は 停止となります。  読者の皆様はとくに解約の手続きをとる必要はなく、私がまぐまぐからの配信を停止した段階でその月 からの課金は自動的に停止されます。  引き続き、「天木直人のメールマガジン」を購読していただける読者におかれては、下記URLより、 あらたにメルマガの登録(申し込み)をお願いします。登録(申し込み)は随時受け付けています。課金は 7月の購読開始の後から始まります。  ◎天木直人のメールマガジン ─  反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説  http://foomii.com/00001/  フーミーのホームページを開いて私の顔写真をクリックすると案内の画面が出てきます。  (1) 【購読手続きへ進む】ボタンを押下し、「新規ユーザー登録」より、   ・メールアドレス   ・パスワード   ・クレジットカード番号(有効期限)   を入力後、入力した情報を確認。  (2) 間違いがない場合、「購入する」をクリックして申込完了。   それでは7月1日から、あらたなスタートをさせていただきます。これまでのご購読 ありがとうございました。                                                                  天木直人

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年6月19日に利用を開始した場合、2026年6月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年7月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する