… … …(記事全文1,927文字)【海底ケーブルは、すでに戦場になっている】
ここで、もう一つ重要な論点に触れておきたい。それが、海底ケーブルだ。
https://www.submarinecablemap.com/
* 世界の海底ケーブルの正確な埋設図はこちらのサイトから見ることができる。当ブログではイメージ図で注意喚起を行うこととしている。
台湾周辺では、ここ数年、海底ケーブルの断線が繰り返し発生している。多くの場合、原因は「事故」と説明される。漁船のアンカー、作業船の航行、偶発的な引きずり――。
だが、同じ海域、同じルート、同じタイミングで、何度も起きる「事故」は、本当にすべて偶然なのだろうか。
台湾当局や欧米のシンクタンクは、この現象をすでに「低強度ハイブリッド攻撃」として位置づけている。
重要なのは、ミサイルも銃弾も使われていない点だ。戦争を宣言する必要もない。それでも、通信は不安定になり、金融取引は遅れ、指揮系統は揺らぐ。
海底ケーブルは、切られた瞬間に通信・経済・軍事指揮を同時に不安定化させるインフラである。
【台湾だけの話ではない ―― 日本周辺で起きている「前段階」】
この話を台湾の特殊事情だと思うのは、危険だ。
日本周辺でも、中国の調査船・測量船が、海底地形やケーブル敷設ルートに近い海域を航行し、排他的経済水域(EEZ)内で長時間滞留する様子が、すでに常態化している。
ここで押さえておくべき事実がある。

