●横須賀に寄港した3隻のカナダ海軍艦艇
2023年8月28日、神奈川県横須賀基地に3隻のカナダ海軍艦艇が入港しました。その内訳は、ハリファックス級フリゲート「オタワ」「バンクーバー」、そして補給艦の「アストリクス」です。筆者は、2018年以来幾度かカナダ海軍艦艇を取材してきましたが、海上自衛隊の基地に3隻もの艦艇が一度に入港するというのは初めてのことです。
午前8時40分、筆者が横須賀基地のゲートをくぐり、横須賀地方総監部の横を抜けて吉倉桟橋に到着すると、すでに「アストリクス」が迫ってきていました。入港作業を取材し終えると、続いて逸見岸壁に移動し、そこで「オタワ」と「バンクーバー」が入港してきました。ちなみに、先に入港してきたのは「オタワ」ですが、その入港直前、岸壁に設置されていたテントが強風で飛ばされ、海に落下するという事件も発生しました。
通常、外国軍艦艇が入港した際には、海上自衛隊の護衛艦がホストシップとしてともに停泊し、乗員間で交流したり、入港中の細かなお世話をしたりします。しかし、今回は海上自衛隊の護衛艦運用が多忙を極めているため、残念ながらホストシップを出すことができなかったとのことです。また、3隻が入港を完了すると、逸見岸壁で歓迎式典が解さされました。しかし、入港当日はちょうど横須賀地方総監の乾悦久海将および幕僚長の小峯雅登海将補の離任式と重なってしまい、「退官する地方総監と幕僚長が歓迎式典を行うのはどうなのか」という事で、管理部長である塚越康記1等海佐が登壇しての式典となりました。
カナダ海軍艦艇3隻は、9月1日まで横須賀基地に停泊し、その後は順次出港してそれぞれの任務にあたるとのことです。
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稲葉義泰(国際法・防衛法制研究家/軍事ライター)