元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚
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「Show Time」の裏で生じ始めた乖離

元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚

発行者:近藤駿介(元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO) 価格:1,550円/月(税込)

 

2018/05/13 22:00 配信の記事

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               元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚

               2018/05/14号

          「Show Time」の裏で生じ始めた乖離

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途中にイラン核合意廃棄を挟みなながらもパフォーマンス好きのトランプ大統領と、演出好きな金正恩委員長という二人が織りなす「Show Time」を見せ付けられた1週間であった。

現時点で市場が直面している「地政学リスク」は北朝鮮とイランの二つ。しかし、この2つに「地政学リスク」には大きな相違点がある。それは、舞台裏での交渉の有無である。

北朝鮮問題はポンペオ国務長官が2度にわたり金正恩委員長と直接会うほか、習近平主席や文在寅大統領が間に入るなど舞台裏では様々な駆け引きが行われている。舞台側で様々な駆け引きが行われているということは、米朝が一定のシナリオに沿って動こうとしている証左だといえる。

米朝間での対立点は核廃棄に向けてのプロセス。核廃棄後に経済政策を解除する「リビア方式」を主張する米国と、「段階的核廃棄」を主張する北朝鮮の間でどのレベルで折り合いがつくかが焦点となっている。

「リビア方式」で忘れてはならない点は、1993年に核廃棄に応じたカダフィ大佐に対して、NATO軍が2010年末から始まった「アラブの春」の際の国民弾圧を理由に2011年の4月にカダフィ大佐の邸宅を空爆して政権を崩壊させた歴史的事実。強硬派のボルトン大統領補佐官が主張する「リビア方式」は、単に核放棄後に経済制裁を解除するというプロセスに留まらず、場合によっては空爆も辞さないというところまで含んでいることは明らか。

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プロフィール

近藤駿介

元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO
近藤駿介

1957年東京生まれ。私立武蔵中学・高校から早稲田大学理工学部土木工学科卒業。

ゼネコンで都市トンネル技術者として5年、社長室で2年弱企画営業を経験したのち資産運用業界に転身。その後20年以上に渡り、野村アセットを始め資産運用会社、銀行で株式、債券、デリバティブ、ベンチャー投資、不動産関連投資等様々な運用を経験。

運用業務に携わる一方、野村総合研究所投資調査部への出向経験を活かし、評論家、ストラテジストとしても活動。「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」など経済誌向け執筆活動の他、経済同友会、日本証券業協会を始め、上場会社の経営会議や社員研修等で様々な講演活動を行う。

ストラテジストとして日経金融新聞(当時)「人気エコノミスト ランキング」にランクインを果したほか、本業のファンドマネージャーとしても担当ファンドが東洋経済の年間運用成績第2位に選出される。さらに、運用責任者として日本初の上場投資信託(ETF)である「日経300上場投信」の設定・上場を成功させたほか、投資信託業界初のビジネスモデル特許出願を果たす。