━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/05/15 「原発再稼働なければ計画停電」の「ないない詐欺」を警戒 第228号 ──────────────────────────────────── 国会で「シロアリ退治なき消費増税」案が審議されることになる。 民主党で「シロアリ退治なき消費増税」を強硬に推進している人物は野田佳 彦氏と岡田克也氏である。 この二人はネバネバ官民癒着議員の代表であり、二人で「天下り決死隊」と いうユニットを結成していると聞く。 とりわけ、岡田克也氏は天下り王国、シロアリ天国のイオン株式会社を実家 に持っており、岡田克也氏はシロアリの守護神にはなっても、シロアリ退治な どできるわけがないと見られている。 実際、岡田克也氏の口から「天下り根絶」、「シロアリ退治」などの発言が 示されたことがない。 しかし、民主党が2009年8月総選挙で、日本の主権者国民に約束したこ と、主権者国民との契約=マニフェストとして掲げたのは、 「シロアリ退治なき消費増税阻止」 であった。いま、天下り決死隊が推進している政策は、「シロアリ退治なき消 費増税」であり、完全なる公約違反である。 公約を変えるなら、主権者国民に対する説明が必要である。 そして、国民の審判を仰ぐ必要がある。 公約を正式に修正して主権者国民の前に明らかにし、その上で、総選挙を実 施して国民の判断を仰ぐ必要がある。 しかし、民主党はその際に二つに分裂する。 なぜなら、2009年8月総選挙の際のマニフェストを守る勢力が存在する からだ。マニフェスト堅持のグループと、変節グループの二つに民主党は割れ る。 多数派はマニフェスト堅持グループである。これが正統民主党である。 変節グループは少数派で、民主主義のプロセスを無視するグループであり、 このグループは変節民主、増税民主、あるいは、非民主と呼ぶことができる。… … …(記事全文7,133文字)
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植草一秀(政治経済学者)