───────────────────────────────── 2011年2月21日 Vol.0014 価値革命の時代 ───────────────────────────────── 神は細部に宿るといわれます。市場、また消費者、顧客のわずかな変化や 違いをも嗅ぎ分け、見極める感性や嗅覚がマーケティングにとっては重要 であることはいうまでもありません。 日本はどちらかというと、細部にこだわりを持ち、きめ細かく対応するこ とは得意です。だから、コモディティの世界でも多種多様な商品が溢れて います。 しかし、逆に細部にばかりに目を向けすぎると、時代の大きなうねり、時 代の大きなトレンドを見失い、その激流に押し流されてしまいます。 その大きな時代トレンドとして意識しておかないといけないのが、現代は 「価値革命」の時代だということです。 製品やサービスの価値は、消費者や顧客が、どれだけ品質や性能、また効 能で期待できまた満足できるかと、それがどのような価格で提供されてい るかのバランスで決まってきます。その基準がかつてないほど激変し、揺 らいできているのです。 その激震を引き起こしたのはデジタル革命ですが、デジタル革命がさらに 情報革命となり、情報革命がグローバル経済を加速させたことが背景にあ ります。それが商品やサービスの価値の基準を大きく塗り替え、また市場 の構造、消費意識まで劇的な変化をもたらしてきています。しかも、それ… … …(記事全文2,545文字)