Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

沖縄知事選の鍵を握るのは辺野古ではない。経済だ。
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月8月24日第578号 ■   =========================================================   沖縄知事選の鍵を握るのは辺野古ではない。経済だ。  =========================================================  沖縄知事選の争点は何か。  もちろんそれは辺野古移設の賛否だ。  しかし、選挙戦を勝つためには、辺野古移設問題を前面に出しては勝てない。  だからこそ自公民は辺野古を隠し、経済を前面に出すのだ。  まず予算のばらまきがそれだ。  それだけではない。  沖縄に金が落ちるようなプロジェクトの誘致を餌にする。  発売中の週刊実話(9月6日号)が書いていた。  菅官房長官ははやばやと安里繁信元沖縄観光コンベンションビューロー会長を降ろして佐喜真候補の一本化に成功した。  その裏にはカジノ誘致を約束したというのだ。  そもそも安倍・菅暴政コンビは、仲井眞知事の時にセガサミーと地元建設業界と組んでIR事業誘致を描いていた。  それが仲井間眞知事の落選でとん挫した。  翁長知事の死去によってこんどこそカジノ誘致のチャンスだ。  それを安里氏に密約したというのだ。  いかにも安倍・菅暴政コンビの考えそうなことだが、私がここで言いたいのはカジノ誘致の密約があるかどうかではない。  経済こそ佐喜真候補が選挙で訴えることだということだ。  これに対し、オール沖縄の候補に決まりそうな玉城氏が訴える事は辺野古阻止一点張りになるだろう。  安倍政権批判一色になるだろう。  しかし、それでは選挙に勝てない。  あの新潟知事選の時と同じ失敗を繰り返す事になる。  辺野古反対を訴えてもいい。  安倍批判もするべきだ。  しかしそればかりをくり返しては駄目だ。  自公政権の向こうを張って、沖縄地域経済の活性化を言わなければいけない。  政府から予算をもらうだけの佐喜真候補と違って、みずからの力で沖縄経済を活性化して見せるという心意気を示さなければいけない。  そして地域振興プロジェクトの独自案を提示するのだ。  そのカギは在沖縄米軍の縮小、撤退だ。  辺野古埋め立て地を、地域振興プロジェクト用地に転換するのだ。  おりから米中貿易戦争が長期戦の様相を見せ始めた。  おりから米中戦争の危険性が強まっている。  ならば米中ともに参加した一大経済プロジェクトを辺野古に誘致するのだ。  それが魅力あるものだったらトランプ大統領は乗って来る。  トランプ大統領とウィンウィンの関係がつくれるなら、習近平は喜んで応じる。  沖縄を、米中戦争の最前線から、米中融和の象徴にするのだ。  それぐらいのアイデアを選挙戦でぶち上げないと知事選は面白くならない。  辺野古反対、安倍批判ばかりをくり返すようでは、オール沖縄は県民の支持を得られない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年3月19日に利用を開始した場合、2024年3月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年4月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する