□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
■□■
□■　天木直人のメールマガジン２０１８月８月２０日第５６９号
■　

　=========================================================

　  ここまで見透かされてはトランプは金正恩に勝てない

　=========================================================

　すっかり行き詰まった感のある米朝合意であるが、このまま決裂するのだろうか。

　決裂しないまでも、長期戦になるのか。

　私はそうは思わない。

　９月の国連総会前までにあらたな動きがあるだろう。

　そう思わせる記事を見つけた。

　きのう８月１９日の日経新聞が、北朝鮮の機関紙である「労働新聞」が１８日の論評で次のように書いていた事を教えてくれた。

　「膠着状態に陥った朝米関係の現状は、トランプ大統領の果敢な決断を求めている」と。

　「（ポンぺオ国務長官には）反対派の主張を退け、大統領の意思を実現するために知恵と交渉力を発揮すべきだ」と。

　　極めつきは、次の言葉だ。

　「朝米関係の改善も重要だが、四分五裂した米政界をただすのが急務だ」と。

　ここまで見透かされているのだ。

　おりからトランプ大統領のロシア疑惑は核心に迫りつつある。

　トランプ大統領とメディアの対立はますます激しくなっている。

　元ＣＩＡ長官たちが結束して反旗を翻した。

　あらたな暴露本がトランプを追いつめることになる。

　この上、米朝合意を破棄してはやばやとノーベル平和賞を手放すような事にでもなれば、トランプ大統領が誇れるものは何もなくなる。

　いずれ近いうちに米朝合意はあらたな進展を見せるだろう。

　労働新聞の書きぶりを見ると余裕がある。

　トランプ大統領を非難せず、米国内の反対派を批判してる。

　核開発から経済開放に舵を切った金正恩の勝ちである（了）


────────────────────────────────
購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、
メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。
────────────────────────────────
編集・発行：天木直人

登録／配信中止はこちら：https://foomii.com/mypage/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━