Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

ゼロ回答は許されなくなったトランプの米国
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月3月7日第184号 ■   ==============================================================     ゼロ回答は許されなくなったトランプの米国  =============================================================  ここまでくればもはや「ゼロ回答」は許されない。  これは、きょうの各紙が書いている、森友文書書き換え疑惑に対する安倍自民党政権の対応のことだ。  しかし、「ゼロ回答」が許されないのは、安倍自民党政権の疑惑隠しだけではない。  トランプの米国は、もはや北朝鮮が切った満額回答に、ゼロ回答で応じるわけにはいかなくなったのだ。  それにしても、北朝鮮が韓国を通じて世界に示した回答は驚くほど前向きだ。  衝撃的ですらある。  核放棄以外はすべて応じている。  核実験、ミサイル実験の凍結に応じると言っている。  米韓軍事演習も受け入れると言っている。  いや、核兵器についても、「米国が北朝鮮の体制を認めるなら核を保有する必要はなくなる」とまで言っている。  これは事実上の核放棄宣言に等しい。  これを要するに、韓国を通じて金正恩の北朝鮮が世界に伝えた回答は、これまで米国や世界が北朝鮮に求めて来た要求に対する満額回答だ。  果たしてトランプの米国はこの、金正恩の北朝鮮が切ったカードにどう回答するのだろうか。  もし、米国が、検証可能で不可逆的な核放棄に応じるまで対話に応じないと繰り返すのなら、それはゼロ回答だ。  しかし、どの核保有国が、一旦保有した核兵器を無条件で放棄するだろうか。  イスラエルにしてもインド、パキスタンにしても、一旦核を手にした国が、それを手放すことなどあり得ない。  それを一番よく知っているのは米国であり、ロシア、中国といった核大国だ。  だからこそ核大国は、イスラエルやインド、パキスタンに核を放棄せよとは迫らない。  イランのような核保有疑惑国でさえ、検証可能で不可逆的な核疑惑の放棄には応じていない。  米国もそこまで厳しくイランに迫っていない。  トランプの米国には、北朝鮮だけに厳しくゼロ回答を迫り続ける事は許されない。  トランプは北朝鮮との対話に応じることになると思う(了)   ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年4月19日に利用を開始した場合、2024年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する