□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月2月8日第114号 ■ ============================================================== 安倍3選阻止の流れを加速させる額賀会長の退任 ============================================================= かつての田中派といっても、額賀派はいまはただの弱小派閥だ。 その額賀派の分裂騒動がなぜここまで連日大きく報じられてきたのか。 それを今日発売の週刊実話(2月22日号)が解説してくれている。 安倍シンパの額賀会長に退任要求を突きつけている吉田博美参院幹事長の後ろには、青木幹雄元官房長官がいるという。 青木氏には、同郷の竹下元首相の異母弟である竹下亘総務会長を会長にして息子の青木一彦差人議員を将来の総裁にするという思いがあるらしい。 そのつなぎ役として石破茂氏を総裁にする気になっているという。石破茂氏には息子が参院選出馬した時に全面的に支援してくれた借りがあるらしい。 青木氏は岸田派の名誉会長である古賀誠氏と通じ、安倍政権を支える二階俊博幹事長ともツーカーである。 3人は安倍改憲には乗り気でなく、安倍政権が行き詰まれば、安倍3選阻止に向かって一気に動き出す可能性はある、というわけだ。 この週刊実話の記事が正しければ、自民党内の9条改憲案の議論も安倍3選がらみのになりつつあるように見える。 公明党にとっては、9条改憲でよりタカ派の石破茂氏よりも、自衛隊明記の9条改憲を急ぐ安倍首相のほうが困る。 政界を引退した亀井静香は、総裁選が行われ、決選投票になれば2.3位連合が勝つというのが自民党総裁選の常だと最近やたらに言い始めた。 この週刊実話は全く触れていないが、ペンス副大統領の訪日でもいいところばかり安倍首相にとられた麻生副総理は、安倍3選で安倍一強が続くことは面白くないはずだ。 だからといって、安倍首相がこのまま3選をあきらめるはずはない。 野党不在でまったくつまらない国会は6月にすんなり終わり、今年の政局は一気に総裁選をめぐる駆け引きに集中する事になる。 そう週刊実話の記事は教えてくれているのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)