□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月2月3日第107号 ■ ============================================================== これではまともな日米外交などできるはずがない ============================================================= シャノンという米国務次官が辞任したらしい。 それを報じる今朝の日経新聞の記事を見て驚いた。 6つある米国務次官のポストのうち、これで5つが空席となったという。 米国務省の次官は副長官につぐナンバー3だ。 官僚のトップである。 そのポストのほとんどが、トランプ政権になって1年以上もたつというのに空席のままだ。 実は、この事は知人の娘さんを通じて聞かされていた。 すなわち彼女の夫は国務省の外交官で、トランプ政権になってからの国務省の士気は極度に落ちているという。 無理もない。 ティラーソン国務長官の一日が、トランプ大統領のツィッターをチェックする事から始まると、みずから自嘲気味に言っているらしいのだ。 日本の外務省が崩壊していると思ったら米国の国務省もまた崩壊状態だ。 しかし米国は実力主義だ。 辞めるものも、あらたに来るものも、自らの意志で仕事をするから、まだだやる気はある。 しかし、日本の外務官僚は辞めたら終りだ。 だから安倍首相に不満でも、崩壊した外務省組織にしがみつくしかない。 ますます、やる気のない者ばかりの集団になる。 日本外交の最前線は深刻な状況にあるに違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)