□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月1月19日第62号 ■ ============================================================== 金正恩にここまで言われるようでは安倍首相も終わりだ ============================================================= 金正恩が、その年頭宣言で突然、平昌五輪への参加と南北対話の動きを見せた事は、安倍首相にとって、よほどの衝撃と誤算だったに違いない。 それ以降の安倍政権の対北朝鮮政策は、異常とも思えるほど北朝鮮に対する圧力一辺倒に終始している。 そのうち北朝鮮は激しく安倍政権を批判をしてくるだろう。 そう思っていたら、ついに今朝のテレビが報じた。 北朝鮮が安倍批判をしたと。 それだけなら驚かない。 しかし、その批判の言葉を聞いて、私はあらためて驚いた。 もし安倍首相が、圧力で北朝鮮の核政策を変更させられると考えているとしたら、一国の首相としてあまりにも愚かだ、そう批判したというのだ。 これは日本政府批判というより、安倍批判だ。 そして、これほど強烈な安倍批判はない。 しかも、この安倍批判ほど正鵠を射抜いた安倍批判はない。 確かに金正恩は、同じ様な批判を米国のトランプに対してもくり返して来た。 しかし、金正恩の核武装は、トランプの米国に向けられた生き残りの捨て身の政策であり、それを非難するトランプの米国に対する批判は、単なる批判ではなく、裏返せば、体制保証を求める金正恩のトランプに宛てた政治メッセージなのだ。 それに比べ、今度の安倍首相に対する批判は、トランプという虎の威を借りて北朝鮮へ圧力をかけるしか能のない、対米従属の安倍首相に対する、掛け値なしの批判なのだ。 安倍首相はぐうの音のも出ないだろう。 金正恩にここまで批判されたのだ。 ここまで足もとを見透かされたのだ。 もはや安倍首相には、後に続く対北朝鮮政策はない。 つぐべき二の矢はない。 安倍首相は、みずからを恥じて、即刻内閣総辞職するほかはない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)