□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１８月１月１２日第３８号
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　　調子に乗り過ぎた金正恩の大失敗　

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　核を手放さないというのはいい。

　米国本土を攻撃する能力を得たというのもいい。

　南北統一は民族同士で実現するから米国が口を出すなというのも正論だ。

　しかし、これだけは言ってはいけない。

　１月１１日付の北朝鮮機関紙（労働新聞）が、「炎と怒り」の発売とその反響を紹介する記事を載せ、そこで、「反トランプの図書まで出版され、世界の面前で恥をかいてる」と皮肉ったという（１月１２日東京新聞）。

　これだけは言ってはいけない。

　あのバノンでさえ謝るほどのトランプの怒りの爆発だ。

　しかも外交とは何の関係もない相手の弱点を笑いものにする禁じ手だ。

　ついに金正恩は調子に乗り過ぎて大失敗をした。

　融和姿勢を見せるのなら徹底的に融和に徹するべきだった。

　平昌五輪の後に米国が北朝鮮を攻撃する、という記事が最近目につくようになった。

　そんな事をトランプが行うとは思えないし、あってはならないことだが、万が一トランプが北朝鮮を攻撃するような事があれば、この失言が引き金になったに違いない。

　そう思えるほどの金正恩の大失敗である（了）


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編集・発行：天木直人

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