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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

もうひとつの一億総安倍化は慰安婦問題に関する文政権叩きだ  
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月1月6日第19号 ■   ==============================================================     もうひとつの一億総安倍化は慰安婦問題に関する文政権叩きだ    ==============================================================  私はきのうのメルマガ第12号で書いた。  北朝鮮に対する圧力一辺倒の日本は総安倍化であると。  実はそれ以上に総安倍化しているものがある。  それは、慰安婦問題を不可逆的に解決したあの日韓合意を見直すと言い出した文在寅政権たたきである。  これもまた、安倍首相を忖度する大手新聞はもとより、野党や野党政治家たちまで、安倍首相の文政権批判を容認しているごとくだ。  それにつられて、外交の基本を理解できない国民までもが、さすがにこの問題に対する韓国の対応は許せないと合唱している。  ついに文在寅大統領は、日韓合意は、「内容と手続きのすべてが間違っていた」と述べた(1月5日毎日)  この発言が文在寅叩きをさらに強いものにしている。  しかし、私は文在寅発言は全くその通りだと思う。  いまから2年前の2016年の師走を思い出すだけでいい。  年末のドサクサに紛れて突如発表されたあの不可逆合意ほど、その内容において、さらに発表された手続において、外交の基本を逸脱したものはない。  当時の私は繰り返しこう書いた。  そして、世論を無視して日米の圧力に屈した朴槿恵大統領を批判した。  考えても見るがいい。  合意文書をつくれずに口答了解と記者会見の一方的な発言の合わせ技で合意を急いだ日韓合意など、外交の常識から見れば合意ではない。  ましてや不可逆合意などあり得ない。  しかも、それから2年たって、合意の裏で密約が交わされていたことが、韓国外務省の検証作業部会の報告書で明らかにされたのだ。  この時点で、もはや日韓合意はその正当性が完全に否定されたのだ。  それにもかかわらず、そのことを指摘する政治家もメディアも評論家も、誰一人として出て来ない。  きょう1月6日の毎日新聞の社説に至っては、文在寅大統領と同じ土俵に乗るなと書いている。  まさしく安倍・菅暴政コンビと同じだ。  しかも外務省はその抗議において、「合意を変更しようとするのであれば日韓関係はマネージ不能(制御不能)となり、断じて受け入れられない」と言ったらしい。  あり得ない言葉だ。  本当にそのような言葉を使ったとしたら、これは外交放棄だ。  主権国家である韓国に対する蔑視とも思える非礼な外交だ。  しかしそのことを批判するメディアも政治家も皆無だ。  一億総安倍化、ここに極まれりである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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