□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017月11月25日第917号 ■ ============================================================== 我々が答えを出すしかない民主憲法下の象徴天皇のありかた ============================================================== きょう11月25日の読売新聞の連載「退位へ 残された課題③」を読んで驚いた。 天皇陛下は退位された後、慰霊の為に初訪韓されるのではないか、という噂が消えないというのだ。 なぜそのような噂が消えないかというと、退位に伴い誕生する「上皇」像をめぐって、誰も答えられないからだ。 答えられないのは象徴天皇としての公務だけではなかったのだ。 その読売新聞の記事は次のように締めくくっている。 「公的行為は陛下の意志に基づくとはいえ、『政治的な影響を持たない』など、一定の線引きがあった。だが、上皇の活動にも同じ線引きは当てはまるのか、政府がどう関わるのか、詰めるべき点は多い。象徴天皇下で初となる上皇像を巡る議論は避けて通れない」 今上天皇はみずからの生前退位という形で、われわれ国民に、民主憲法下の天皇制について、大きな問題を投げかけられたのだ。 いま我々は戦後政治の大きな転換期にある。 この問いかけに答えを出すのは決して政府ではない。 われわれ国民でなければいけないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)