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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

トランプ大統領アジア歴訪のハイライトは米中融和である
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年11月1日第852号 ■   ==============================================================   トランプ大統領アジア歴訪のハイライトは米中融和である  ==============================================================  まもなくトランプ大統領が訪日する。  しかしトランプ大統領の目的は訪日ではない。  訪中だ。  そしてトランプ大統領の訪中こそ、今度のトランプ大統領のアジア歴訪のハイライトなのだ。  ここにきて、北朝鮮情勢が急変しつつある。  米中融和の動きをうかがわせる国際ニュースが相次いでいる。  共産党大会によって習近平主席の権力掌握が一気に高まった。  その一方でトランプ大統領のロシアゲート疑惑が新たな局面に入った。  先の大統領選でトランプ陣営の選対本部長を務めたマナフォード氏らが起訴された。  トランプ大統領がどんなに強がりを言っても、ロシアゲート疑惑はトランプ政権最大のアキレス腱だ。  この彼我の立場の強弱が、米中首脳会談に影響を与えないはずがない。  トランプ大統領は習近平に譲歩せざるを得ないのだ。  譲歩とまでは行かなくても、もはや今のトランプ大統領に習近平の中国と敵対する余裕はない。  おりから中国と韓国が、韓国への地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)について関係修復の合意を発表した。  既にロシアのプーチンは、米朝協議の橋渡し役を買って出ている。  ロシアゲート疑惑の渦中にあるトランプ大統領は、プーチン大統領に逆らう事は出来ない。  トランプ大統領は今度の訪韓に際し、南北朝鮮の非武装地帯訪問を取りやめると発表した。  北朝鮮を刺激しないというメッセージだ。  そう思っていたら、今日発売の週刊新潮で櫻井よし子氏が、「日本の悪夢。米中の大取り引きはあるか」と題して、ニューズウィーク誌10月28日号に掲載されたビル・パウエル氏の寄稿を引用し、要旨次のように書いていた。  トランプ大統領のアジア歴訪の直前のタイミング(10月)で、名うての親中派であるキッシンジャー元国務長官がホワイトハウスを訪れている。  その助言の中身は、北朝鮮の核で何らかの形で放棄させるかわりに、米国が北朝鮮を承認し、経済援助する、そして、在韓米軍の撤退すらありうるというのだ。  もちろん、そうなれば米韓同盟は消滅する。  そうなれば安倍政権にとっては悪夢だ、もう遅いかもしれない。  櫻井氏はそこまで書いているのだ。  もちろん、このシナリオが今度のトランプ大統領の訪中で一気に進む事はあり得ないだろう。  しかし、間違いなく北朝鮮情勢は、今度のトランプ大統領の訪中によって、対決から話し合いに舵が切られるだろう。  日米同盟強化による中国を封じ込めを繰り返し、トランプ来日時には、ゴルフと拉致問題のパフォーマンスしか出来ない安倍首相を持つ日本国民は不幸だ。  せめてメディアはその事を国民に教えなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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