□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月2日第770号 ■ ============================================================= 韓国やキルギスに出来る事をなぜ日本は出来ないのか ============================================================= ソウル発共同通信が報じていた。 韓国・議政府地裁は11月1日、18歳の女性に性的暴力を加えた として罪に問われていた在韓米軍の2等兵(21)に懲役10年 (求刑15年)を言い渡した、と。 韓国は在韓米軍の地位協定を米国との間で2001年に改正し、 重罪の容疑者となった兵士の身柄が起訴時に韓国側に引き渡される ようになったからだ。 それ以降韓国の裁判所は在韓米軍の犯罪を裁き、ここまでの重罪を 下せるようになった。 なぜ日本はそれが出来ないのか。 なぜ日本政府は沖縄や国民の地域協定の改正要求を頑なに拒み続け、 いつまでたっても在日米軍の犯罪を正しく裁こうとしないのか。 11月2日の日経新聞がキルギスのビシケク発の記事として報じて いた。 キルギスの大統領選挙で当選したアダムバエフ前首相は1日、首都 ビシケク市内で記者会見を開き、2014年に貸借契約が切れる米軍 のマナス基地の契約延長に応じない事を強調した、と。 「米軍基地は他国からの攻撃を受ける可能性があり、マナス空港は 民用に限定されるべきだ」と強調した、と。 マナス基地をアフガニスタン作戦の輸送拠点としている米軍は、 これにより戦略見直しを求められる可能性がある、と。 在日米軍を国中に抱える日本はキルギスどころではない。 テロや極東有事の際に真っ先に攻撃を受けるのは在日米軍基地 である。 なぜ日本は基地縮小・撤退を米政府に求めようとしないのか。 韓国やキルギスにできることが、なぜ日本にはできないのか。 この問いに正面から答えられる者がいるというのか。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)