元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚
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黄色信号が点滅した?「ゴルディロックス相場」と「アベノミクス相場」

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発行者:近藤駿介(元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO) 価格:1,550円/月(税込)

 

2017/10/09 14:10 配信の記事

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               元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚

               2017/10/09 号

  黄色信号が点滅した?「ゴルディロックス相場」と「アベノミクス相場」

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前月比3万3千人減。

6日に発表された9月の非農業部門の雇用者数は2010年9月以来7年ぶりの前月比マイナスと市場予想8万人増を大きく下回る衝撃的な結果だった。しかし、ハリケーンの影響が出ることが事前に分かっていたことに加え、3日に発表された9月の自動車販売台数が市場予想の前年同月比0.4%増を大きく上回る同6.1%(季調前;季調後年率換算1857万台)の大幅増と9か月ぶりにプラスに転じハリケーン被害からの復興需要が強いことが示されていたこともあり、市場や金融政策の見通しに関する影響はほとんど現れなかった。

市場が注目したのは、賃金は年間で2.9%増と、2016年12月以来の大幅なプラスを記録したところ。予想を上回る賃金上昇を受け、市場が織り込む12月の利上げ確率は前週比17.7%上昇し90.6%(CME Fed Watchベース)とほぼ利上げを織り込む形となった。

賃金上昇の背景にはハリケーンによる一時的な失業は小売りや娯楽・観光業など低賃金の産業に集中していたという事情があるといった指摘や、GDP合計が米国全体の14%程度であるテキサス州とフロリダ州がハリケーンに襲われただけで20万人もの雇用が失われるのかといった見方もあるが、非農業部門雇用者数が7年ぶりのマイナスになっても市場の味方に変化はなかったという事実は重要なことである。

12月のFOMCまでに11月の雇用統計など重要指標も発表されるが、ハリケーンが実体経済に及ぼす影響を数値的に正しく把握できない以上、内容が悪いものであっても「ハリケーンの影響による一時的なもの」として片付けられる可能性が高い。市場が既に12月利上げを90%以上織り込んでいることを考えると、12月FOMCまで市場の関心は経済指標から離れていく可能性が高いといえる。

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…(記事全文4,156文字)

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プロフィール

近藤駿介

元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO
近藤駿介

1957年東京生まれ。私立武蔵中学・高校から早稲田大学理工学部土木工学科卒業。

ゼネコンで都市トンネル技術者として5年、社長室で2年弱企画営業を経験したのち資産運用業界に転身。その後20年以上に渡り、野村アセットを始め資産運用会社、銀行で株式、債券、デリバティブ、ベンチャー投資、不動産関連投資等様々な運用を経験。

運用業務に携わる一方、野村総合研究所投資調査部への出向経験を活かし、評論家、ストラテジストとしても活動。「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」など経済誌向け執筆活動の他、経済同友会、日本証券業協会を始め、上場会社の経営会議や社員研修等で様々な講演活動を行う。

ストラテジストとして日経金融新聞(当時)「人気エコノミスト ランキング」にランクインを果したほか、本業のファンドマネージャーとしても担当ファンドが東洋経済の年間運用成績第2位に選出される。さらに、運用責任者として日本初の上場投資信託(ETF)である「日経300上場投信」の設定・上場を成功させたほか、投資信託業界初のビジネスモデル特許出願を果たす。