元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚
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FRB利上げ観測によって現れた市場の変化と市場間の乖離

元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚

発行者:近藤駿介(元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO) 価格:1,550円/月(税込)

 

2017/10/01 21:56 配信の記事

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               元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚

               2017/10/01号

    
     FRB利上げ観測によって現れた市場の変化と市場間の乖離

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北朝鮮問題が11日の国連制裁決議以降水面下の交渉に一旦シフトしたことで、金融市場でじゃ市場本来の姿が少しずつ浮かび上がってきたようである。

「地政学リスク」という潮が一旦引いたことで幾つかの変化が観察されるようになった。それは、米国国債利回りの上昇であり、ドルIndexの反転、ユーロIndexの反落といった動きである。

地政学リスクが高まった9月7日に2.042%と2%割れ目前まで低下した米国10年国債利回りはその後上昇に転じ、先週末時点では2.339%まで戻している。米国10年国債利回りが反転上昇に転じる局面では、FRBが12月の利上げに前向きな姿勢を示したことや、トランプ大統領が税制改革案を公表などの追い風も吹いた。

注目の経済指標は、8月のPCEコアは前年同月比1.3%上昇に留まり市場予想を下回ったが、7月のケースシラー住宅価格指数(主要20都市)は前年比5.8%上昇と市場予想を上回りリーマンショック前の水準に達するなど、強弱が混じる内容だった。

しかし、イエレンFRB議長がFOMC後の記者会見で、近い将来の「2%の物価上昇」に対して強い自信を示したこと、想像以上に将来の景気調整局面で利下げする余地を早く作っておきたいという意思を表したことなどを考えると、FRBは足元のインフレ状況よりもバブル醸成の芽となり得る資産価格上昇抑制により重点を置いて利上げに動く可能性が高い。
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プロフィール

近藤駿介

元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO
近藤駿介

1957年東京生まれ。私立武蔵中学・高校から早稲田大学理工学部土木工学科卒業。

ゼネコンで都市トンネル技術者として5年、社長室で2年弱企画営業を経験したのち資産運用業界に転身。その後20年以上に渡り、野村アセットを始め資産運用会社、銀行で株式、債券、デリバティブ、ベンチャー投資、不動産関連投資等様々な運用を経験。

運用業務に携わる一方、野村総合研究所投資調査部への出向経験を活かし、評論家、ストラテジストとしても活動。「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」など経済誌向け執筆活動の他、経済同友会、日本証券業協会を始め、上場会社の経営会議や社員研修等で様々な講演活動を行う。

ストラテジストとして日経金融新聞(当時)「人気エコノミスト ランキング」にランクインを果したほか、本業のファンドマネージャーとしても担当ファンドが東洋経済の年間運用成績第2位に選出される。さらに、運用責任者として日本初の上場投資信託(ETF)である「日経300上場投信」の設定・上場を成功させたほか、投資信託業界初のビジネスモデル特許出願を果たす。