
欧米発の「異例の発言」と、「無計画テーパリング」に入った日銀

発行者:近藤駿介(元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO) 価格:1,550円/月(税込)
2017/09/10 20:52 配信の記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚 2017/09/11 号 欧米発の「異例の発言」と、「無計画テーパリング」に入った日銀 ─────────────────────────────────── 7日に開催された欧州中央銀行(ECB)理事会後の記者会見でドラギECB総裁がユーロ上昇を注視していると言明し、債券購入プログラムの先行きについて10月に決定する見込みだと明らかにしたことなどを背景に、為替市場ではユーロが上昇し節目と見られていた1ユーロ=1.200ドルを一気に突破した。 「為替レートは政策目標ではない」と断ったうえでの発言であったものの、「ユーロ高を注視している」と為替水準を意識したかのような発言は中央銀行のトップとしては異例だといえる。 これまで何回か円高に見舞われ「必要な時は断固たる措置をとる」意思を明確に示してきた麻生財務相でさえ「為替水準には言及しない」と為替水準には言及することは避け、「為替の急激な変化は望ましくない」と繰り返すことで「断固たる措置」の目的はあくまで「為替の急激な変化」をターゲットとするものだという立場をとってきた。 政策当局が為替水準に言及することはタブーだとされている。特定の為替水準を意識してしまうと、為替の水準によって政策を変えていかなくなり政策が金融市場に振り回されてしまうからだ。こうした点でドラギ総裁の発言は政策当局の発言としては異例だったといえる。 しかし、ドラギ総裁の異例の発言だけでユーロ高が加速したとは言い切れない。そこには伏線があった。ECB理事会の前にもう一人「異例の発言」をした要人がいたからだ。 … … …(記事全文3,808文字)
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プロフィール

元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO
近藤駿介
1957年東京生まれ。私立武蔵中学・高校から早稲田大学理工学部土木工学科卒業。
ゼネコンで都市トンネル技術者として5年、社長室で2年弱企画営業を経験したのち資産運用業界に転身。その後20年以上に渡り、野村アセットを始め資産運用会社、銀行で株式、債券、デリバティブ、ベンチャー投資、不動産関連投資等様々な運用を経験。
運用業務に携わる一方、野村総合研究所投資調査部への出向経験を活かし、評論家、ストラテジストとしても活動。「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」など経済誌向け執筆活動の他、経済同友会、日本証券業協会を始め、上場会社の経営会議や社員研修等で様々な講演活動を行う。
ストラテジストとして日経金融新聞(当時)「人気エコノミスト ランキング」にランクインを果したほか、本業のファンドマネージャーとしても担当ファンドが東洋経済の年間運用成績第2位に選出される。さらに、運用責任者として日本初の上場投資信託(ETF)である「日経300上場投信」の設定・上場を成功させたほか、投資信託業界初のビジネスモデル特許出願を果たす。