元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚
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地政学リスクが「一線を越えた」ことで過去のものとなった「安全な資産」

元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚

発行者:近藤駿介(元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO) 価格:1,550円/月(税込)

 

2017/08/13 18:20 配信の記事

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               元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚

               2017/08/14 号

  地政学リスクが「一線を越えた」ことで過去のものとなった「安全な資産」     

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「北朝鮮はこれ以上、米国を脅さない方がいい。世界が見たこともない炎と激怒で対抗する」

8日にトランプ大統領が発したかつてないほど強い口調での北朝鮮に対する警告が、夏休みモードに向かっていた金融市場に激震をもたらせた。

10連騰で22,000ドル台に乗せ最高値を更新中であったNYダウは8日から3日続落、米国10年国債利回りは2か月ぶりに2.1%まで低下し、ドル円も4か月ぶりに一時108円台まで円高となった。

金融市場がトランプ大統領の発言に大きく反応したのは、発言の背景として北朝鮮が大陸弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を繰り返すなかで、8日付ワシントンポスト電子版が「北朝鮮は小型化した核弾頭の製造に成功している」と国防総省が分析していると伝えたことで、北朝鮮がいよいよ米国のデッドラインと思われている「一線を越した」と捉えられたからだ。

これまでワシントンポスト紙の報道をフェイクニュースだと批判してきたトランプ大統領が、今回の報道を否定するどころか、それに呼応する形で強い警告を発したことで、その情報がフェイクニュースではない信憑性の高いものであるという印象を強めた格好となった。それが、トランプ大統領が政権の成果としてあげてきた株価上昇に水をかけることになったのは皮肉な結果だといえる。

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プロフィール

近藤駿介

元ファンドマネージャー/合同会社アナザーステージCEO
近藤駿介

1957年東京生まれ。私立武蔵中学・高校から早稲田大学理工学部土木工学科卒業。

ゼネコンで都市トンネル技術者として5年、社長室で2年弱企画営業を経験したのち資産運用業界に転身。その後20年以上に渡り、野村アセットを始め資産運用会社、銀行で株式、債券、デリバティブ、ベンチャー投資、不動産関連投資等様々な運用を経験。

運用業務に携わる一方、野村総合研究所投資調査部への出向経験を活かし、評論家、ストラテジストとしても活動。「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」など経済誌向け執筆活動の他、経済同友会、日本証券業協会を始め、上場会社の経営会議や社員研修等で様々な講演活動を行う。

ストラテジストとして日経金融新聞(当時)「人気エコノミスト ランキング」にランクインを果したほか、本業のファンドマネージャーとしても担当ファンドが東洋経済の年間運用成績第2位に選出される。さらに、運用責任者として日本初の上場投資信託(ETF)である「日経300上場投信」の設定・上場を成功させたほか、投資信託業界初のビジネスモデル特許出願を果たす。