━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/10/16 「国民生活第一」のみんな・維新との連携に反対する理由 第376号 ──────────────────────────────────── 日本の政治を既得権益の政治から主権者国民の政治に変えること。 これが2009年の総選挙に託した主権者国民の思いだった。 既得権益とは米・官・業・政・電の五者だ。 原発事故では、このなかに「学」も既得権益の一角として存在することが露見 した。 そして、主権者国民は2009年総選挙に大勝した。 日本の歴史上、初めて実現した、民衆の民衆による民衆のための政権樹立だっ た。 ところが、この希望はわずか9ヵ月で破壊された。 民主党内に潜んでいた既得権益勢力が政治権力を強奪したのだ。 これが2010年6月政変である。 しかし、クーデターの首謀者である菅直人氏は、首相就任後直ちに消費増税提 案を示して自滅した。2010年7月参院選で大敗したのである。 菅直人氏は参院選を菅内閣に対する信任投票であると位置付けたから、直ちに 辞職すべきであったが、総理の椅子に1年以上しがみついた。 2010年9月14日の民主党代表選で小沢一郎氏が当選していれば事態の是 正は実現していた。 本来、勝っていたはずの民主党代表選に小沢氏は敗れた。 その理由は、不正選挙が行われたためだ。 党員・サポーター票の投票用はがきにプライバシーシールが用いられなかった。 小沢一郎氏票が大量に廃棄された疑いが濃厚だ。 そして、検察が捜査報告書をねつ造して小沢氏を強制起訴にしたが、その決定 が9月14日に行われた。 完全なる「謀略」によって、2010年9月14日民主党代表選で小沢氏が敗 北したのだ。… … …(記事全文4,380文字)
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植草一秀(政治経済学者)