━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/10/15 フェニックスの木による政権奪還を主権者国民連合が支援 第375号 ──────────────────────────────────── 「原発・消費税・オスプレイ」 これが次期総選挙の争点である。 「オスプレイ」には三つの意味が込められている。 「オスプレイ・普天間・TPP」だ。 つまり、日本がこれからも対米隷属で進むのか、それとも、米国にも言うべき ことを言う「普通の国」になるのか。 その選択を「オスプレイ」の言葉に託した。 戦後67年の時間が経つのに、日本の国土の多くが米軍によって占領されてい る。 その面積は北方四島や竹島、そして尖閣諸島を足したよりもはるかに広い。 北方四島や尖閣諸島や竹島を問題にする人は、その前に、米軍が占領している わが国固有の領土を問題にするべきだろう。 だからと言って、私は米国と対立せよと言っているわけではない。 日米関係は日本にとってもっとも重要な二国間関係であると考える。 そして、日米友好関係は極めて重要だと思う。 しかし、友好関係を維持することと、何でも米国の言いなりになることとはま ったく異なる。 敗戦から67年も経つのに、日本領土からの米軍撤退を言い出すことすらでき ないのは、「負け犬根性」が染みついているとしか言いようがない。 もちろん、日本の安全保障をどのように確保するのかを検討することは重要だ。 現在のNPT(核拡散防止条約)の体制は、核保有国による核の独占保有を認 め、非核保有国の核保有を認めないという「不平等条約」である。 この「不平等性」に着眼して、NPTには加盟せず、独自に核を保有しようと する国が表れるのは当然のことだ。… … …(記事全文5,288文字)
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植草一秀(政治経済学者)