━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/10/12 国会審議を逃げ回る野田佳彦ペテン師内閣 第372号 ──────────────────────────────────── 予算の成立、執行に関する責任は政府が負うべきものである。 国の仕事は行政府が実行する。 この仕事を実行するには費用がかかる。公務員が行政の仕事を実行する部隊で あるが、公務員が職務を遂行するには費用がかかる。 つまり、行政府の仕事が遂行されるには、その裏付けとなる費用の支払いが必 要になる。 政府の仕事を定めるのが予算である。 そして、この予算は国会が決定する。 日本国憲法第八十三条 国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければなら ない。 政府の仕事の中心が予算の編成とその国会での議決、成立にある。 2012年度はすでに半分の時間を経過している。 ところが、2012年度財政に関する国会議決はまだ完了していない。 予算は成立したが、財源の裏付けが確保されていない。 特例法を定めなければ発効することのできない特例国債、通称赤字国債の発行 根拠となる特例法(平成24年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための 特別措置に関する法律)がまだ成立していない。 この法律を成立させなければ、2012年度予算の執行は不可能になる。 この法律を成立させることは政府の責任事項である。 昨今の政治運営が容易でなくなっている最大の原因は衆参ねじれにある。衆議 院での多数派勢力が内閣総理大臣を輩出し、この多数派勢力が内閣を編成して 政権政党になる。 しかし、この政権政党が参議院で過半数を確保していない。これが衆参ねじれ 現象だ。… … …(記事全文5,287文字)
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植草一秀(政治経済学者)