━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/10/09 福島県の健康管理調査検討委も「やらせ」だった 第369号 ──────────────────────────────────── この国の政治構造を変革できる力を持つのは主権者である国民だ。 しかし、これまで、主権者である国民は、日本の既得権益に支配され続けてき た。 日本の既得権益とは米国、官僚、大資本、そしてその手先である利権政治屋と 御用メディアである。 この五者が「悪の五角形」=「悪徳ペンタゴン」を構築して、日本の主権者国 民を支配し続けてきた。 その中心に位置するのは米国である。 日本は戦争に負けた。 米国は戦勝国である。 この戦勝国米国が日本を支配し、戦争終結から67年の時間が経過したいまも、 日本領土を基地として占領し続けている。 中国や韓国に対して領土問題を声高に訴える対米隷属の政治屋は、米国に対し ては何ひとつ主張を示さない。ただひたすら、米国にひれ伏すのみである。 日本は実質的に米国の植民地と化している。 この日本で奇跡が起こった。2009年に政権交代が実現したのだ。米国・官 僚・大資本による日本支配維持を目指す既得権益政治勢力を向こうに回し、主 権者国民勢力がついに政権を奪取したのだ。 その牽引役を務めたのが小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏である。 米国にひれ伏すのではなく、米国に堂々とものを言う政治を始めた。 鳩山由紀夫首相は東アジア共同体構想を示した。米国は宗主国米国を差し置い て、日本が東アジア共同体創設に進む意向を有することを知り激怒した。 同時に鳩山氏は沖縄の米軍普天間飛行場の移設先を沖縄県名護市から県外、な いし国外に変更する方針を示した。 支配下にあるはずの日本が、米国の命令に従わない行動を示したことで。やは り米国は激怒した。… … …(記事全文5,744文字)
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植草一秀(政治経済学者)