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メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

植草一秀(政治経済学者)

植草一秀

第283号 メディアの情報操作目標は小沢-鳩山ラインつぶし

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/07/11 メディアの情報操作目標は小沢-鳩山ラインつぶし                第283号 ──────────────────────────────────── 拙著『日本の独立』の第28章に 「政界再編と日本のルネサンス」 に次のように記述した。 http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%8B%AC%E7%AB%8B-% E6%A4%8D%E8%8D%89%E4%B8%80%E7%A7%80/dp/4864100489 「政権交代の実現は、日本の政治構造を刷新することに最大の目的があった。 明治開闢(かいびゃく)以来140年、敗戦から65年、55年体制確立から 55年、日本の政治構造は、米国、官僚、大資本の利権複合体によって支配さ れ続けてきた。この米官業トライアングルの代理人が利権政党とマスメディア だった。米官業政電の利権複合体=悪徳ペンタゴンによる日本政治支配構造を 刷新することが政権交代の目的だった。 この具体策を提示し、全体のスローガンとして「国民の生活が第一」の方針を 提示したのが小沢一郎氏だった。「米国、官僚、大資本」に対峙する存在が主 権者「国民」である。「国民の生活が第一」のスローガンは、これまで政治の 中核を占めてきた「米国、官僚、大資本」に退場を迫るものであった。 (中略) 私は、この政権交代実現当初から、米官業トライアングル勢力による、死に物 狂いの工作活動を警告し続けた。とりわけ、危険と感じられたのが、民主党内 対米隷属勢力の存在だった。 庇を貸して母屋を取られるとはまさにこのことである。米官業トライアングル 勢力、悪徳ペンタゴン勢力は6.2クーデターで、一気に政権奪取に動いた。 今後の政界における第一のシナリオは、今回の代表選結果を受けて、民主党が 主権者国民派政党から米官業トライアングル派政党に明確に転換し、同じ米官 業トライアングル政党である自民党との間で政権交代を繰り返す、新しい二大 政党制に移行するというものである。 第二のシナリオは、主権者国民派勢力が生き抜き、生き延びるというシナリオ である。政界再編の基本軸は「対米隷属の是非」になる。現状で民主党は完全 に二色に分かれている。主権者国民派議員と対米隷属派議員である。 つまり、対米隷属対自主独立派で、政界の大再編が生じることになる。 政界は、米官業トライアングル派勢力と主権者国民派勢力によって二分され、 この二大勢力によって、新たな二大政党制が形成されることになる。
… … …(記事全文5,422文字)
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