━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/03/01 密室談合増税嘘つきなノダ氏はドジョウでなくサギ 第153号 ──────────────────────────────────── 大義も正義もない消費増税。 主権者である国民の過半数が反対の意思を表明している。 民主主義の原則に照らして消費増税提案を撤回するべきである。 野田佳彦氏が「シロアリ退治なき消費増税」をどうしても進めたいというの であれば、国会で採決する前に総選挙を実施して主権者国民の意思を問うべき である。 民意の負託を受けた国会議員構成により増税問題を採決するべきだ。 大義も正義もない消費増税を強引に押し通そうとしているのは財務省である。 野田佳彦氏も谷垣禎一氏も財務省の誘導に従って動いている。 この二人が党首討論を行った。 半分は出来レースである。 社会保障と税の「一体改革」は不可能になった。 民主党の公約違反も明白である。 谷垣氏はこの二点を突くが、谷垣自民党も「シロアリ退治なき消費増税」に 賛成である。 この二者が結託すると、「話し合い解散」という落としどころが見えてくる。 2月25日の極秘会談が露見した。談合大増税の謀議だ。 つまり、野田佳彦氏が公約を撤回し、謝罪を行う。その上で消費増税法案の 成立と引き換えに解散総選挙を行うことを確約する。 谷垣自民党は消費増税法案可決後の衆院解散・総選挙の確約を取り付けて、 消費増税法案に賛成する。 この「出来レース」ストーリーが明確になった。 場合によっては、選挙抜きの大連立かも知れない。 裏で糸を引くのは、財務省勝氏ととゴミ売り新聞の長老あたりだろう。… … …(記事全文5,902文字)
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植草一秀(政治経済学者)