━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/10/13 復興財源11.2兆円すべてを庶民にかぶせる野田政権 第13号 ──────────────────────────────────── 9月23日付本ブログ記事 「野田佳彦首相お披露目日米首脳会談に隠された罠」 と同時に、 「メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 に9月23日、創刊準備第1号として、 「野田佳彦首相お披露目日米首脳会談に仕掛けられた罠」 と題する記事を掲載した。 9月21日の日米首脳会談の焦点は何であったのかという問題だ。 当時のメディア報道を見ると、普天間基地移設問題=日米合意の履行問題に ついて、オバマ大統領が 「結論を求める時期が近づいている。」 と発言し、異例の強いトーンで日本側の対応を求めたことを強調して伝えてい た。 他方、TPP交渉参加問題については、野田首相が 「議論を積み重ね、できるだけ早い時期に結論を出したい。」 と述べたことだけが伝えられていた。 この日米首脳会談について、私は、オバマ大統領の真意は、TPPへの交渉 参加を日本に強く求めた点にあったのではないかと推察した。 表向きは普天間問題でプレッシャーをかけるように見せかけるが、本音でプ レッシャーをかけてくるのはTPP問題だと読んだのである。 メルマガ版『知られざる真実』には次のように記述した。 「しかし、単純にそう読むのではない、別の見方が浮上するのだ。 オバマ大統領の本当の狙いは、TPPにある。アジア諸国と米国にとってだ け、大きなうま味のある日本のTPP参加を何としても獲得したいのではない か。普天間問題よりもTPPにこそ、直接的には米国の強い関心があるのでは ないか。これを直接求めると、かえって反発を招きかねないから、逆に普天間 にウェイトを掛ける姿勢を示したのだ。… … …(記事全文5,354文字)
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
植草一秀(政治経済学者)