━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/10/07 小沢氏総攻撃偏向メディアを批判する賢さが必要 第7号 ──────────────────────────────────── 一番大事なことは、市民が賢くなることだ。 メディアの誘導に乗ってはいけない。 あることがらに対して、メディアの姿勢が不自然であるなら、必ず何かが裏 側にある。 NHKを中立公正と思ってはいけない。NHKの偏向はいまに始まったこと ではないが、小泉政権が発足して以降、なりふり構わぬ状況に変化している。 ネットが発達して、市民の発言権が確実に増していることが大きな背景であ る。マスメディアが結託して情報をコントロールして、一億人を総洗脳するこ とが難しくなり始めている。 このことへのいらだちから、従来と比べて、露骨な偏向報道が活発に行われ るようになっている。 激しい偏向報道には辟易するが、これが、市民メディアの影響力増大の裏返 しの現象であるなら、良い兆候であるのかも知れない。 もちろん、考えねばならない対象は小沢一郎民主党元代表に対する猛攻撃で ある。取り扱われている問題が、誰の目から見ても小沢氏に非のある重大な問 題であるなら、小沢氏が攻撃を受けてもやむを得ないだろう。 国民はメディアの攻撃に強い違和感を覚えないだろう。 ところが、小沢氏および元秘書の問題に関しては、このことがまったく当て はまらない。小沢氏や小沢氏の元秘書が、メディアから糾弾されるいわれはま ったくないのだ。 9月26日に判決があった小沢氏の元秘書の問題は次のものだ。 ①2009年3月3日に大久保隆規氏が突然逮捕された(三三事変)事案。 これが一般に「西松建設事件」と呼ばれている。 小沢氏の資金管理団体は、新政治問題研究会と未来産業研究会という名の政 治団体から献金を受けた。会計責任者の大久保氏は、これを事実通りに報告し た。… … …(記事全文6,538文字)
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植草一秀(政治経済学者)