━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2016/02/16 第1105回 為替連動 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★週明けの東京市場、ドル円の戻しに連動する形で株価が急騰した。完全に為替と株価が連動する動きであり、これは世界のリスク連動の動きでもある。欧州の金融リスクの緩和によりドルが戻し、それが株価を押し上げた形、株式市場の参加者は7割以上が外国人であり、保有比率ではなく売買が価格を決定する。この歪が現れている結果だとも言える。 GDPが発表されたが、予想通りのマイナス成長になっている。輸出を中心に海外情勢が悪い中で、内需の冷え込みも起きている。また、住宅も下落に転じており、都心3区を中心とした活発な不動産売買に陰りが見ててきたのを表すものなのかもしれない。中国人による不動産買が下火になっており、これが様々な分野で影響を与え始めている。物価成長、GDP成長ともにマイナスの状況で消費税増税は無理筋であり、与党内でも慎重論が出始めている。 ■国民経済計算(GDP) 国民経済計算… … …(記事全文1,535文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)