━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2012/10/17 第281回 予備的保証枠 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★スペインに予備的保証枠供与の可能性 うーん考えましたね。保証枠があれば破綻リスクが軽減される。また、金額しだいでは投機目的による売りを抑制できるというわけですか、そして、破綻リスク軽減による効果で金利も下がることが期待できるので、元本が膨れ上がり、継続不可能となることも抑制できる。時間稼ぎにはなりますね。 但し、本質的な問題は、バブル崩壊が止まっておらず、国内のリセッションが継続していること、資産価格の下落は銀行の不良債権を増加させ、実体経済のさらなる落ち込みと税収の減少を招くわけです。緊縮方向の政策ではこれを改善できるわけもありません。また、国内からの資金流出は、資産の下落を促進させる。これに対する答えもありません。 ★銀行専門誌バンクビジネスでも書きましたが、金融ビックバン以降、企業等が進めてきた市場からの直接金融(債券発行などによる調達)から、従来型の間接金融(銀行などからの借り入れ)へ、再び流れが戻る可能性があります。… … …(記事全文5,692文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)