━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2012/01/06 第82回 ユーロ崩壊の織り込み込み始まる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 欧州危機悪化懸念からユーロがさらに下落、市場はユーロ分裂を織り込み始める展開に ユーロ圏の実体経済の不透明感が強まっている。実体経済が悪化する中で、公的支出を削 減すれば更に実体経済悪化する。また、金融機関の信用不安は貸し剥がし貸し渋りを促進 する。当然、買い手不在から不動産など資産価格の下落も起きる。 これを改善できるのは、公的な信用補完や支出となるが、ドイツの財政健全化圧力が強く これもままならない。国家が国家の持つ最大の権利である通貨発行権を放棄した結果であ る。国家が再び通貨発行権を取り戻すには、ユーロ離脱しか方法がない。 また、景気悪化は政権与党に非常に強い逆風となる。野党は政府批判を強め、それがユー ロ圏の結束を崩壊させてゆく、、、… … …(記事全文5,330文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)