━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2012/01/04 第80回 ユーロ下落 欧州債務償還問題 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本はお正月であるが、欧米のマーケットはクリスマス休暇も終わり、新年に入り大きく 動いている。年末からのユーロ下落の動きは継続し、一時は98円台に突入した。これに より、円ユーロ防衛ラインの100円を割り込み、仕組債や為替予約が精算される可能性 が高まっている。 現在、日本の金融機関はファンドや仕組債の販売に力を入れている。これは民間向け融資 が伸び悩む中、手数料の良い金融商品を販売することで銀行の利益を拡大させようという 営業活動の一環であるが、これが大きな問題を発生させかねない状況になっているとも言 える。地方銀行や一部の信用金庫などでも手数料の良い外貨建て商品の販売に力を入れて おり、十分な知識のない販売員が高齢者や零細企業などにもハイリスクの金融商品を販売… … …(記事全文4,786文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)