━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/12/28 第77回 イタリア実体経済悪化の予兆 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 欧米のクリスマス休暇のため、本日まで市場参加者が少ない展開となっている。東証の取 引も少なく動きも少ない。本日以降、徐々に正常化されるものと思われ、欧州危機への対 応に関しても市場の圧力は強まるものと思われる。 昨日発表されたイタリアのクリスマス商戦、予想通りではあるが、欧州危機を受けての買 い控えが広がり、実体経済の悪化が明白化したといえる。一般的に先進国においては、 サービスなど三次産業の経済における影響、雇用の受け皿としての役割が大きく、消費の 減退はその国の経済財政に大きな影響をあたえることになる。 米国では、住宅価格と消費者信頼感指数が発表された。消費者信頼感指数に関しては、こ のところの景気回復の動きを証明するかのように改善、住宅価格は下落が続いてはいるも のの、一部都市で上昇が見られている。… … …(記事全文4,174文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)