━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/12/19 第70回 格下げドミノ始まる。国債と銀行の負の連鎖 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先週末、格付け会社の格下げが相次いた。フィッチは欧州各国の格付け見通しを引き下げ、 複数の銀行の格付けを引き下げた。ムーディーズはデクシア問題を受ける形でベルギーの 格付けを引き下げた。 国債の最大の買い手は銀行であり、銀行に何がが起きた場合、救済するのは国家である。 国債価格が下落すると、銀行の信用は低下する。銀行の信用が低下すると国際を買えなく なる。国債の買い手がいなくなると、国債価格が下がり、国家の信用が低下する。 恐れていた格付けによる負の再生産が始まってしまった。ここに来ても、ドイツは恒久基 金の創設には否定的であり、IMFへの融資も緊急性はないという立場を崩さない。これを… … …(記事全文4,959文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)