━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/12/12 第65回 欧州首脳会談への失望 仏銀格下げ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 欧州首脳会談が終了した。その結果導きだされたのは市場の失望であった。財政規律の厳 格化と財政悪化の場合、自動的に制裁出来る体制の構築、救済側面での対応はESMの前倒 しとIMFに対する2000億ユーロの出資だけであり、その実現性も担保されていない。 米国はこの合意を受けて、米国はIMFへの融資を行わないと表明し、欧州の対応を批判し た。IMFで救済を得るには出資比率で85%の合意が必要、米国は一国で16%近く保有 しており、一国で拒否権を行使できる立場にある。 欧州の問題はまずは当事者である欧州で片付ける。当然の話であるともいえよう。これを 国際機関に投げることは間違っている。… … …(記事全文3,859文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)