━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/12/08 第63回 ドイツの信念 他国の絶望 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本日と明日、欧州でECBと首脳会合が開催される。市場の注目はこの会合で救済やリス ク切り離しのための大胆かつ具体的な対応が出てくるかということになるが、現在までに 報じられている限りではドイツの強行な反対により難しい模様である。 ここまでリスクが拡大し、欧州の連鎖破綻の可能性が指摘されていても、ドイツは規制方 向の提案しかせず、緩和方向の政策には徹底的に反対している。確かに、中長期的かつ本 質的な信用回復をするには財政を健全化し、市場の信頼を取り戻すことが大切となる。 しかし、ダイエットして健康体になる以前に目先に迫った死を回避する手段を採らないと 節制は全く無意味なものとなる。このままでは時間だけが経過し手遅れとなるだろう。… … …(記事全文6,505文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)