━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/11/29 第57回 イタリアとIMFが予備協議? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ イタリアの金利が再び危険水準と言われる7%を超えた。ドイツの強行な健全化幼生の中、 欧州の危機対応が進まない中でIMFなど国際組織を利用した救済をするという案も出始め ている。 欧州では条約により、直接的な国家間救済は認められていない。これは個別の国家により 特定の国家だけが優遇される不公平を防止するための処置であるが、逆にこれが迅速な救 済を出来無くしてきたとも言える。これを避けるために一旦IMFを間に噛ませる案が検討 され始めている。 この方法の場合、各国が各国の意志でIMFへ資金提供出来るという利点があり、現在のよ うに全加盟国の合意を必要としないで済むのである。但し、資金の供出に関しては、各国… … …(記事全文5,313文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)