━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/11/29 第56回 対応しない欧州 痺れを切らす英米 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ OECDは、PIIGS諸国の景気悪化に対して、警告を発した。それに対して、ECBは依然楽観視 しており、リセッションを否定している。 年金や社会福祉、公共事業をカットすれば、景気は悪化する。特に、銀行危機が悪化し、 デレバレッジによる貸し渋り貸し剥がしが発生している中で、これを行えば、悪化するの は当たり前である。 当然、景気が悪化すれば税収は減少し、国債などの返済能力は低下する。返済能力が悪化 すれば、資金の借入が困難になり、資金調達コストが上昇すると共に、銀行の債権評価を 悪化させることになる。銀行は更なる貸し剥がし貸し渋りを進めなくてはならなくなり、… … …(記事全文6,157文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)