━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/11/10 第43回 臨界点を超えたイタリア 仏銀の悲劇 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ついにイタリアの信用不安が本格化した。決済機関はイタリア債の保証金を引き上げ、こ れが後押しする形で、イタリア5年債の利回りがついに7%を超えた。この水準は継続的 な利払いが不能な水準であり、継続的な経済運営が困難な水準となる。 同時に、イタリアの信用不安は貸し手であるフランスの銀行の信用も傷つけている。既報 となるが、フランスの金融機関は銀行間市場での資金調達に苦戦する状況となっている。 他国の銀行は自己の信用を保つため、借り換えや貸出に応じない。このため、市場での資 金の調達が困難になっており、ECBからの借り入れで急場をしのいでいる状況である。… … …(記事全文7,752文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)