━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/11/08 第41回 イタリアの苦悩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨日の市況は、高債務に苦しむイタリアの動向に注目が集まった。ギリシャ救済発表後 もイタリアの国際価格は下落を続けており、日に日にこのままではギリシャの二の舞にな るとの予測が強まっている。すでに、単独では解決できない状況にあると見られており、 欧州連合やIMFなどによる積極的な関与が求められる局面であるといえよう。 イタリアに必要なものは他国などによる信用の補完であり、これがない限り、資金調達 コストの下落は望めず、調達コスト上昇によるデフォルトリスクの拡大は防止できない。 また、イタリアの国内もリスク拡大により大きく揺れており、政治的な不安定感も増し ている。否定はされたが、ベルルスコーニ辞任の噂が報じられるなど政治的指導力のレー… … …(記事全文5,444文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)