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渡邉哲也の今世界で何が起きているのか

渡邉哲也(作家・経済評論家)

渡邉哲也

号外!韓国金融危機(続報1)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━     渡邉哲也の今世界で何が起きているのか     2011/10/04 号外!韓国金融危機(続報1) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  先日来、韓国ではキャピタルフライトに伴う株価暴落と為替危機が発生している。  この件に関しては、 ■号外!韓国金融危機 銀行間市場で始まった韓国系金融への取り付け騒ぎ 2011/09/27配信 http://foomii.com/00049/201109271830405763 でお伝えしたとおりである。 やまぬギリシャデフォルト懸念、欧州危機の影響を受ける形で韓国の危機は深まっている。 そして、ついに韓国の銀行株の投売りが海外でも報じられ始めた。 韓国 新韓銀行投げ売り始まる。 ■Stock Investors Sell Off Shares of Shinhan Financial, Down 3.4% http://twurl.nl/vqkagp ■Seoul shares extend falls to 6 pct, banks tumble http://www.reuters.com/article/2011/10/04/idUSL3E7L402O20111004 2009年の金融危機の際に、韓国がデフォルトしなかった理由として、大きく2つの理 由があげられる。 1,FRBなどによるドルスワップと日本の円スワップが拡大したことで信用が補完された こと 2,韓国のメガバンク7行のうち、国有化銀行であるウリィ銀行を除き、すべてが外資に 支配されており、支配会社の外銀の信用力により信用が担保されたことである。  外銀としては、子会社であったり、大量の株式を保有している韓国国内銀行に破綻され ることを望んでいなかった。万が一、破綻すれば保有する株式が無価値化して、自らの信 用を傷つけるからである。  また、欧州系を中心とした外銀には、今以上の信用力と余裕があった。欧州の外銀はギ リシャ危機などにより、本体自身の信用が傷ついており、本体ですら資金調達が困難な状 況に至っている。  この為、今回の危機に関しては、欧州銀行の信用を利用できないだけでなく、逆に欧州 外銀のリスク切り離し、手元資金調達のための株式等の投売りも想定されているのだ。  また、国際的な政治連携においても、ギリシャ問題が解決しない限り、他の問題どころ ではないだろう。  まさに救い手のいない状況が韓国を押し潰そうとしているのである。 ────────────────────────────────────────            著者:渡邉哲也(作家・経済評論家)         ホームページ:http://www.watanabetetsuya.info/          Twitter:http://twitter.com/daitojimari ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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