□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年08月15日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 通商リスクに続いて、新興国リスクも金価格押し上げに失敗 =================================== <新興国リスクで金価格は上昇せず> 2018年の金価格上昇予想のロジックの一つに、「新興国リスク」を指摘する向きは多かった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルが一段と強固なものになる中、世界の資金が高リスクの新興国市場から米国への回帰を進め、不安定化する新興国市場のリスクが安全資産である金価格を刺激するとの見方である。 FRBの利上げサイクルは2015年12月に始まってから既に2年半が経過しているが、15年と16年は年1回の利上げサイクルが昨年には年3回の利上げにペースアップし、今年は4回の利上げさえも見通せる状況になっている。このため、いずれかの時点で新興国リスクが暴発し、金市場に対する投資ニーズが拡大するとのロジックである。… … …(記事全文4,636文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)