□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年07月20日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 作替えを促されても困る天然ゴム農家、追加市況対策が要求されよう =================================== <季節トレンドに沿った値動き> 天然ゴム相場の安値低迷が続いている。5月22日の1㎏=202.10円をピークに、7月5日には一時166.90円まで値下りし、その後も170円絡みの安値圏で揉み合う展開になっている。5月には減産期に特有の産地主導の上昇圧力が観測されていたが、6月以降は減産期から生産期への移行に伴い上値を圧迫される教科書的な値動きになっている。 天然ゴム生産国連合会(ANRPC)によると、1~5月期の世界天然ゴム需給は、需要が前年比6.2%増の582.2万トン、供給が7.7%増の525.2万トンとなり、57.0万トンの供給不足を生じている。強力な増産圧力が発生したものの、季節要因に基づく需給ギャップを解消するには至らず、総需要の9.8%相当を在庫の取り崩しでカバーした格好になる。その意味では4~5月にかけて減産期による需給タイト化がゴム相場を押し上げ、その反動が6~7月にかけてゴム相場を押し下げたとの理解で問題はない。… … …(記事全文3,858文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)