□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年07月12日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== コスト割れでも低迷が続くプラチナ相場、底入れには減産ショックが必要か =================================== <プラチナ相場の値下り続く> プラチナ相場の値下り傾向に歯止めが掛からない。NYMEXプラチナ先物相場は、1月25日の1オンス=1,033.30ドルをピークに、7月3日には800.70ドルまで値下りし、2008年12月以来の安値を更新している。08年の世界同時金融危機直後の安値752.10ドルまで残り50ドル程度に迫っているが、未だに底入れを確認することはできていない。 800ドル割れを打診した値動きに関しては、東京商品取引所(TOCOM)で1グラム=3,000円台を割り込んだことで、個人投資家のパニック的とも言える投げ売りが膨らんだ影響も大きく、必ずしも持続性のある動きとは言えなかった。ただ、その後のNYMEXプラチナ先物相場の戻り高値は7月9日の862.10ドルであり、足元では再び830ドル台まで値位置を切り下げている。チャートと内部要因主導で瞬間的な急落地合が形成されたことは間違いないが、ダウントレンドそのものに修正を迫るには至っていない。… … …(記事全文3,878文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)